チェリーガールアタシが処女と闘った日々
受話器から漏れる颯斗の息…
アタシか何も話せずにいると…颯斗もアタシの沈黙に付き合ってくれる…
そんな優しさがアタシは好きだった。
10日しか付き合ってないけど…アタシが何も言わなくても…解ってくれる颯斗が好きだった…
何分位…二人携帯を耳にあてたままだったろう…
颯斗が話し出した。
颯斗の声に自分に戻ったアタシは時計を見た。
時計は10時43分…アタシが電話してから…30分以上たっていた。
普通なら…30分以上も何も話さなかったら切るか…怒り出すもの…
でも…颯斗にはそんなとこは全然なかった。