チェリーガールアタシが処女と闘った日々

追いかけて来て



みんながいなくなってからも…颯斗はその場から離れようとはせず…





じっと…亜耶が走り去った方を見ていた。






その時…後ろから颯斗を呼ぶ声がした。





それは…許婚の暁子だった。






「いいわよね…若いってことは。」




「アキ姉…見てたんか」



「そっ…最初っからね…あの子…ハンカチの子は…。」



「ああ…」



「あんなに真っすぐで…素直で…一途で…一生懸命で…。羨ましいわ…。アタシにもあんな頃あったんかなー」



「アキ姉にはないだろ…」



「相変わらず…アタシには失礼な奴だね…颯斗は。」





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