チェリーガールアタシが処女と闘った日々
亜耶を乗せたマーチが亜耶のマンションの角を曲がった後…颯斗が亜耶のマンションの中へ…結婚式の白のタキシード姿のまま…駆け込んで行く。
颯斗はドアベルを何度も鳴らす。
しかし…何度鳴らしても…中からは何の返事もない。
ーー亜耶ちゃん…
ーー間に合わないのか……
ーー亜耶ちゃんが…来てくれて…
ーーあんなふうに…誰かに言われたことなんか…ない…
ーー俺だって…亜耶ちゃんが好きだった…
ーーあの合コンの日から…ずっと…
ーー一日も…忘れたことなんかなかったんだ…
ーー亜耶ちゃんが…ホントの気持ちを教えてくれたから…俺も…ホントの気持ちを伝えたい…例え…亜耶ちゃんの中にもう俺がいなくても…
ーーそれでもいい…ちゃんと伝えたいから…
ーー俺だって…無理して…忘れようとしてたよ…
ーー俺…もう逃げない…
ーー俺のとこに…もう一度…戻って来てくれよ…