身代わり~婚約者は高校生~
「あの~」


「何?」


「・・・」


遠慮がちに口を開けば、先ほどまでの好青年は消えていた。


「だから何?」


イラっとした様子で再び口を開く。


「本気なんですか?」


「何が?」


更に不機嫌に口を開く。


「私との結婚」


「本気だよ。ただ勘違いしないでもらいたいのは、俺はあんたと結婚するというよりも香月の家と結婚するつもりだから。だから、あんたでもあんたの姉でも俺達は気にしない。」
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