身代わり~婚約者は高校生~
「加奈子ちゃん、今日お休みですよ」


いつもなら朝、生徒会室にいる。


私の入れたコーヒーを飲んで裕也を入れた3人でお茶をするのが日課だ。


今日は休むから、自分の分はいらないと事前にメールが届いていた。


「加奈子は信用があるんだ」


「昨日、会ったばっかりのあなたよりは」


嫌味をこめてそう言う。


会ったその日にホテルに連れ込もうとする男をどうやって信用しろというのだ。


「あんた、意外と馬鹿だね」
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