身代わり~婚約者は高校生~
「おい・・・」


肩に重みを感じてそちらを見れば、気持良さそうな寝顔がそこに。


「始まって、まだ5分と立っていないぞ」


呆れながら、顔を自分の膝へ持っていく。


「さっさと、起きないと襲うぞ」


そう耳元で囁いても彼女は起きようとはしない。


「・・・さっき忠告したばかりなのに、本気で襲うぞ」


溜息混じりにそう言い、彼女の柔らかい髪を指でもてあそぶ。
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