身代わり~婚約者は高校生~
「たぶん、屋上よ。閉じ込められてるかもだから行ってあげて」


「自分は行ってあげられないから」と、言って自分のコートを渡す。


「ごめんなさい」


「えっ・・・・」


靴を履く自分の様子を眺めながら沙希はぽっりと呟く。


「ちゃんと謝りたかったの」


「別に、美咲の世話なんて今に始まった事じゃないですから」


そう言うと沙希は苦情する。
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