身代わり~婚約者は高校生~
「・・・・祐也まで濡れちゃうよ」


小刻みに震える体を抱きしめる。


冷え切った体温が伝わってきて、更に力を込める。


「・・・祐也、迎えに来てくれたの?」


祐也の背に腕を回したい衝動を抑え、彼の体を自分から引き離す。


「ごめんね。また、迷惑かけたみたい」


「ああ」
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