身代わり~婚約者は高校生~
パキッ。


「悪い。壊れた」


嫌な破壊音と共に発せられた要の言葉に顔を上げると、無残な姿になり果てた携帯を手渡される。


「壊れたじゃなくて、壊したでしょ。どうしてくれるの」


返ってきた変わり果てた携帯の電源は入らない。


データの取り出しができなくなった可能性が高くため息がでる。


1ヶ月前にバックアップをとった事だけが唯一の救いだ。
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