乗務中異状あり
どう厳格か?と言うと、郵便課外勤なので
窓口と同じ事を客先でしなくてばならない。

まあ、鉄道で言うと「みどりの窓口」と同じ事を
車掌さんが列車の中でしているのと似ている。

だから、お客さんが出した郵便が
郵便規格に会っているかどうか確かめ、料金を収受し
郵便物に消印を打ったりして
「差し出し可能ですよ」と言う表示をする。

これら全てにミスがあってはならないのだ。

そして、料金計算を間違えたら
下手をすると免職である。
これも、国鉄の列車車掌と同じ(JRは知らないが)。

もともと鉄道ファンの僕には、郵便の料金体系を
覚えるのは苦労は無かったが
ただ、規格を覚えるのは大変、それで
料金早見表とか、規格早見表を作り持ち歩いていた。
これも、列車車掌のようで楽しく、ちょっとした工夫を
お客さんに知らせて、郵便料金を節約したりと
それは結構楽しい仕事だった。

例えば「保冷郵便」と言う規格があるが
これは、普通郵便でも保冷扱いにできる。
たとえば「チルドゆうパック」で
東京から鹿児島へ送るとする。
1310円+190円で1500円でも
荷物が例えば500gまでなら普通郵便で340円、
それに保冷料金190円で
340+190=530円で届いてしまう。
(料金はうろ覚え、当時のもの)。
普通郵便は全国一律料金、小包は距離制なので
こういう違いが出る。まあ、小包は一応保険つきだが。


これを、干物工場のおばちゃんに教えて
大いに喜ばれた。
インターネット注文で遠くに送る時に運賃が
かさんで困っていたらしくて。

こんな感覚は、列車車掌が乗客に経路変更切符を
求められて車補券を発行したりするようで
とても楽しかった。
あ、貨物だからちょっと違うかな(笑)


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