大人な君へ
なんであのときは
なにも震えなかったのに…
おかしいな…



「大丈夫か??」



たつやが心配して
声をかけてきた



「克美はしらんから
多めにみてやれよ??」



「ああ。わかってるよ」



そうだった克美は
なにもしらなかったんだ
まぁ話せるわけもない



ざわざわ



突然教室が慌ただしく
なった。



「席について。さっそく
授業にはいるから」



どうやら先生がきたよう
だった。



えーとかはやっとか
周りからブーイングの
嵐……………



俺はどことなく周りに
目をやりあの子……
そぉ君をさがしてた



でも君はいなかった



「だるいな…
そうだおまえサークルとか
きめた??」



たつやに話かけられ
ふと我にかえった



「いや。入らないつもりだけど」



サークルなんて時間の
無駄だろ…………



「なにいってんだよ
はいんないともったなぃぜ??」



「なんで??」



常にあるわけでもないのに



「いいか?出会いをもとめる
には………………」



たんたんとサークルの
ことについてペラペラと
たつやは語る………



俺はそんなたつやの
話をぼーっときいていた
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