大人な君へ

｢ゆうすけくんだっけ?よろしくねぇ｣



軽くぶりっこのはいった
あゆみはやたら俺に
ふれようとする



そのたびに軽く
流し目線をあわせないようにした



｢ねぇ彼女いるのぉ〜?｣



こいつも出会い目的か
きもいな………



とおもいながらあゆみの
話には無視しつづけた



｢もぉゆうすけくんってばぁ｣



俺の腕をとうとうあゆみは
ひっぱり始めた



やばい…………
ぶちきれそうだ…



｢あゆみちゃん
きょうへいさんとこいこうぜ｣



たつやがさっとあゆみの手を
はねてつれていった



助かった………また手が
震えはじめた…
治らないな…



だだをこねながらあゆみは
きょうへいさんのところへ
いった



一段落して斜め前の千佳を
見る…………



光彦さんと楽しそうに会話を
していた………



｢……………………っ｣



なぜか胸がいたかった
千佳のことで頭が
いっぱいになっていた



見るだけでも震えていた
俺の体は千佳だけは
震えることがなかった



光彦さんとはなす千佳…



他の男とはなすのを
みているととても胸を
しめつけられた…