大人な君へ
「元気にしてたんか?
ホントおまえかわっちょらんな」



「そうか?おまえもかわってないよ」



たつやは県外の高校に
いっていたから
きづかなかった
まさか地元にもどって
くるなんてさ



自宅に帰る帰り道



「ゆうすけ。おまえあいつと
ちゃんとふっきれたんか?」



ふっきれた…その言葉を
きいたとき悪寒がはしった



「…………あ…ああ」



戸惑いながら答える
あいつ…元カノの由岐
元カノと呼ぶのも
つらい……



「俺さこの前由岐にあったんさ」



だまりこんだまま
話をきく…



「あいつ他県にでてたんやな
知らんやったわ」



「…………ああ。大学が他県だから」



重い口を開き話はじめた



「もお…あいつとは縁を切ったよ」



「まぁそうやろな
あれはひどすぎるけんな」



そうさ。由岐のことは
もう思い出したくなかった
あいつのせいで俺は
高校時代女恐怖症に
なったんだから…



自宅に着きかかったころ



「それじゃゆうすけ
明日な」



たつやは大きく手をふり
走っていった。



嫌なこと思い出したな
気分が最悪だ。



部屋に戻りベットに
もぐりこむ…



今日の入学式のことを
思い出した。
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