大人な君へ
「あれ…?ゆうすけくん?」



彼はその言葉に驚いたのか
パッと顔をこちらに向け
ぽかんとした顔でこっちをみる



「もぅきてたんだねッ
授業じゃなかったの?」



自然にしなきゃ自然に……



「……たつやにひっぱられて」



彼は照れくさそうにいう



なんだか…わからないけど
いつも困った顔を彼はする



「あのさ…」



いつもつらそぉ……



「自分のこと迷惑だなって
おもわないでね?」



「え………」



彼はきょとんとなった



いけない………
なにいってんだろ



「いつもたつやくんに申し訳
なさそうな顔してるから」



彼は下を向き
ありがとうとつぶやいた



「ううん☆」



なんだか緊張しちゃった



さっきたつやくんでていっちゃったし
なんてはなそぉ………
ずうずうしいこといっちゃった…



「あのさ…………俺のこと
ゆうすけでいいから」



彼は沈黙をやぶるかのように
私の顔をみつめて言ってきた



「え………じゃぁ私のことは
千佳でいいから」



嬉しかった………
彼からそう言われるとは
思わず満面の笑みで
笑ってしまった



――――――――――



あれから毎日のように
私はゆうすけと会話を
するようになった



少しは心を許してくれたのかな



なんて毎日おもってしまう
今日もゆうすけに会えるかな
なんておもう………



それに彼のこともっと知りたくなった
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