大人な君へ
「あのときホントは結構
はなしてたけど
緊張しててホント
おぼえてないの………」



と私はあゆみにこの前の
ことを話した……



迷惑なんておもっちゃいけない…



あの言葉でゆうすけを
救うことができたなんて
私はおもわない……



あゆみはただ黙って
聞いてくれた



あゆみはおちゃらけてるけど
こういうときは素直に
真剣に聞いてくれる



あゆみは姉的存在



「そのとき千佳は助けたいって
おもったの?」



あゆみはご飯を口に
含みながら聞いてきた



「…………それは」



私はわからなかった



助けたい………



もちろんその気持ちはある



でもそれは同情からの気持ち
かもしれない………



「同情ならやめときな」



あゆみは唐突にゆう



「…………………」



言葉がでない…………
< 72 / 111 >

この作品をシェア

pagetop