大人な君へ
「ゆうすけくんに同情するくらい
だったら彼にとってそれが一番
つらいことだとおもう」



あゆみ………………



そうかもしれない……
でもなんだかちがう
そんな気もする



「…………でもなんだかちがうの」



「………うん
千佳は彼をどう想ってるの?」



あゆみは私の素直な気持ちが
聞きだいと言ってきた



今の話しだけだと
同情にしかきこえない
あゆみはホントにすごい



「私はハッキリ言って彼の力
にはなれないかもしれない…」



あゆみは黙ってきいていた



「でも…………でもね、ずっと彼の
そばで支えになってあげたい
そう思うの………」



「そっか☆もう千佳はゆうすけくんが
好きなんだよ」



あゆみはポンと私の肩をたたくと



「さっ☆サークルいこ」



と私を引っ張り立たせた



そうかもしれない……



ゆうすけの存在がこんなに
大きいものになってたなんて



あゆみにいわれるまで
全然きづきもしなかった
< 73 / 111 >

この作品をシェア

pagetop