大人な君へ
そうだ………
もうもどんないと



――――
ガラ―――



教室に入ると
イスにうつむきながら
座っている
ゆうすけがいた……



どうしたんだろう…



一気に不安がよぎる…



「ゆうすけ…大丈夫?…」



どことなく顔色がわるい
なんかあったのかな…



「ごめん………大丈夫」



ゆうすけは少し
うつむきながら話す



思い切って隣に座ったけど
緊張してなにもはなせない…



「顔色悪いよ?大丈夫?」



「大丈夫だよ……千佳ありがとう」



ゆうすけはにこっと笑った



その笑顔に心がドキッとなった



いけない………いけない……



「ちーかぁ☆」



あっあゆみ………



「あっあゆみきてたの?」



あっとっさにそんな言葉がでた
いけない…………



「当たり前でしょ☆



「ゆうすけくんもきてたんだ」



あゆみは大丈夫と目で合図
してきた…………



よかった………
ありがとう………
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