大人な君へ
しばらくの間私はトイレで
あゆみの腕の中で号泣した



あゆみはずっと背中を
さすってくれた…



「…………ありがとう」



少し落ちついた……



「きにしないきにしない」



「そぉやって彼のことを
想って泣けるんだから…」



あゆみはにこっと微笑み
私の背中を叩いた



「大丈夫!!千佳なら支えて
あげられるよ」



あゆみの言葉に勇気が湧いた



「ホントにありがとう……」



あゆみ……ありがとう



「よし!!そろそろもどろうか☆」



顔を洗っているとあゆみが
そういった



「がんばって…!!」



トイレを出る前にあゆみが
最後の気合いといって
ほっぺをバンバンとたたいてくれた



「ありがとう!!」



あゆみ…………
あゆみのおかげで
今の自分にできることが
わかったよ…………



いっぱいいっぱい彼のことを
支えてみるよッ!!!
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