大人な君へ

トイレから出て教室に戻る途中…



｢あっあれゆうすけくんじゃない!?｣



あゆみが前をさしながら
私にしらせてきた…



え………どうしたんだろう



｢あれ?かえることにしたの?｣



私なにきいてんだろ……



｢うん………また明日｣



ゆうすけは私の顔をみずに
そそくさと行ってしまった



｢千佳!!早く｣



あゆみはゆうすけを見る私を
止めるかのように
私を引っ張った



｢え………え……あゆみｯ｣



私はあゆみに引っ張られながら
教室にはいった………



はいったとたんあゆみが
光彦さんを呼び血相かえて
質問した…………



｢ゆうすけくんなんで
かえったんですか!?!?｣



バンｯと机をたたき光彦さんを
問い詰める…………



あゆみ………怖いよ……



｢え!?あぁ……熱あったから｣



｢ホントですね??｣



光彦さんはそんなあゆみに
尻込みをしながら言う



｢うん…………｣



あゆみはそれをきいてパッと
私のとこへ近寄った



｢すぐ追いかけな!!!｣



｢えっでも…｣



｢いいから!!今が彼を支える
ときなの!!後悔したくないでしょ!?｣



強い口調で言われ
ビックリしたが
いかなきゃいけない……そう思った