大人な君へ
「ありがとう………」



ゆうすけはずっと耳元で
ありがとうと言っていた



大丈夫だよ……
大丈夫……



私はその一言一言に
頷き背中をポンポンと
叩いた…………



「千佳…………
いつか俺の過去をはなすよ」



「うん…ゆっくりでいいから」



私に心を許してくれた



そんな気がした……



そのあとゆうすけと別れ
私は学校へ戻った



すると校門にあゆみとたつやくんが
立っていた………



「千佳!!」



あゆみは私をみつけると
すぐさま私のとこへよってきた



「大丈夫だった!?
話せた!?」



あゆみは質問の嵐……



「大丈夫だよ
少しだけど………」



「千佳ちゃん…
あゆみからある程度きいたよ」



たつやくんが頭をかきながら
はなしかけてき



「俺からもお願いするよ」



軽く頭をさげてきた



「そ…そんな」



私はあたふたとして
たつやくんに頭をあげるよういった
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