大人な君へ
「「その子は徹っていって
ホントにあんたに似てた」」



それで俺に会いに来た



「姉貴………」



思わず姉貴と口にしてしまった



「「だから…直接言えなかったことを
許してね……………」」



「「ごめんなさい
さようなら」」



さようなら…………
最後にどうしてこんな
言葉をのこしたのだろうか…



「ゆうすけ…?」



たつやは俺の顔を覗きこんだ



「姉貴をさがさないと……」



俺はどことなく嫌な予感がした



姉貴にもうあえなくなるかも
しれない……………



会っていわなきゃいけないこと
があるんだ………



「おい!さがすったっておまえ
心あたりあるのかよ!?」



たつやは俺の肩をゆさぶり
必死にきいてきた…



たつやも嫌な予感がしたんだろう



「あるわけないだろ!!」



俺はたつやを怒鳴ってしまった



気が動転してしまっている



「ご……ごめん」



たつやの顔をみて
ふと我にかえった
< 88 / 111 >

この作品をシェア

pagetop