Maybe.
第1章 好
最初は、ほんの会話のネタ。
友達との会話なんて、少し作った方がおもしろかったりする。
しかも修学旅行の夜なんて、なおさら。
「誰かさー、恋愛ネタないわけ?」
「つまんないんだけどー。」
夜なのに、暴露話がないのはさみしい。
だんだんと、みんながぼやきだした頃。
「あたし、あるよ(笑)」
「うっそ!?ソレもっと早く言え!」
あたしの嘘つきがはじまった。
「あたし、松田のこと好きだったよ。」
「え、まじで?」
「…♪」
… M a y B e …
たぶん、本気で好きなんだと思うんだよね。
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