Maybe.


でもみんなは、別に悪くない。



こうなることは、ある程度予測できた。

それでも、あたしは言う方を選んだのだった。




「ホントに…、あんたらウザいよ。」

「えぇっ、ひどい里香っ…」

「そうだよっ…ウチらは、」


「ごめんって!わぁったから!!」



くさい2人の子芝居に、やられる自分が惨めだった。




「うんうん、それでよし^^」

「…#」

「ちゃんと最初から素直になれよ。」


「…あんたらアホか。」





この2人のこの性格は、最初から分かってる。

性格にイライラするわけじゃ…ない。







一番あたしがじれったいのは、自分。


2人のおちょくり1つ1つが、図星な自分。




こんなにバレるほど、あたし…隠しきれてない?








「あっ、今先生探してたでしょ?」


「もしかして今日先生と会ってない?」


「いまずーっと見つめてたでしょ。」


「さっき先生白衣似合う…って思った?」




「あはっ、図星だろー♪」





本当に嫌になる。

好きになりすぎてる自分が。



< 10 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop