Maybe.
でもみんなは、別に悪くない。
こうなることは、ある程度予測できた。
それでも、あたしは言う方を選んだのだった。
「ホントに…、あんたらウザいよ。」
「えぇっ、ひどい里香っ…」
「そうだよっ…ウチらは、」
「ごめんって!わぁったから!!」
くさい2人の子芝居に、やられる自分が惨めだった。
「うんうん、それでよし^^」
「…#」
「ちゃんと最初から素直になれよ。」
「…あんたらアホか。」
この2人のこの性格は、最初から分かってる。
性格にイライラするわけじゃ…ない。
一番あたしがじれったいのは、自分。
2人のおちょくり1つ1つが、図星な自分。
こんなにバレるほど、あたし…隠しきれてない?
「あっ、今先生探してたでしょ?」
「もしかして今日先生と会ってない?」
「いまずーっと見つめてたでしょ。」
「さっき先生白衣似合う…って思った?」
「あはっ、図星だろー♪」
本当に嫌になる。
好きになりすぎてる自分が。