Maybe.
「…どうだ?これで分かったか?」
「はい!なんか、おもしろくなってきた!」
「だろ?お前きっと理数系向いてるよ。」
「そうかなぁ…?」
「おもしろいなんて言ってくれるのお前だけだ…」
「先生かわいそう(笑)」
「…よし、そろそろ朝礼の時間だぞ。」
「はーい…って、あ。」
「ん?まだなんかあるのか?」
先生と一緒にいられるだけで楽しくて。
つい夢中になりすぎて、チョコ渡すの忘れるところだった。
「先生、コレあげます。」
「おぉ、ありがとう!」
嬉しそうな先生の顔みると、あたしまで笑顔になれる。
先生って不思議。
こんな嘘つくなんて、普通だったらツライことなのに。
自然と笑顔になれる。
「…先生、コレ本命だよ?」
「え!?」
「あはは、嘘に決まってんじゃーん(笑)」
「だ、だよなっ!」
「先生ビックリしすぎだし!」
「マジでビビッたんだよ!!」
やっぱり、本気になんかしてないよね。
でもいいんだ。
先生との楽しい時間になるから。