Maybe.
少し前は、すぐにでもあたしに気付いて欲しかった。
「好きです」って、すぐにでも言いたかった。
でも今、先生と普通に話せるようになった。
先生と一緒にいられることが、嬉しいって思うようになった。
この時間だけは失いたくないと、思うようになった。
今「好き」って言って、もしダメだったら…
…もう今みたいに、笑っていられないのかな。
だから、言いたくない。
怖いよ…。
もうこれ以上先生との距離は縮めない。
近づきたくないっていうと嘘になるけど、それでいい。
もう、近づかない。
ちょっと仲良いくらいの教師と生徒、それでいい。
先生は、あたしの憧れになるの。
大好きっていう、これ以上の気持ちは封印します。
だから、お願いだから、このままで………。
「第二章---恋」end.