Maybe.
第3章 逢
卒業式を終えて、だいぶ暇になった。
学校ないし、部活もない。
中高一貫校といっても、さすがに高校入学前の部活動は禁止されていた。
毎日家でゴロゴロして、携帯イジって、ときどき外出。
そんな毎日が続いた。
しかしこの何気ない春休みがすべての始まり。
♪♪~
「メールだよー・・メールだよー・」
あたしのお気に入りの携帯メール着ボイス。
大好きな俳優さんの、この着ボイスから始まった。
今思えばこの頃みたいに、
芸能人とか先生とかに、夢中になってた方がまだ楽だった…
先生に恋するのも苦しいけど、
それすらも楽に感じてしまう…
しかしそれでも、あたしはこういう運命になった以上、
逃げられないのでした。