Maybe.
「え?えぇ?」
「愛ちゃーん。テンパりすぎ(笑」
「だ、だって!!!!」
みんながあ然とする中で1人、笑いをこらえていた。
ありえないでしょ、って言いたいのがみんな顔に出てる。
「松田、ってあたしが知ってる松田?」
「そうだよ、ってか加奈は担任じゃん。」
「あたしの担任の松田?」
「そう…って何回も言わせんな!」
あたし、先生のこと好きって…言ってるんだもんね。
誰だって、そりゃ…びっくりするよね。
「ねぇでもさー。」
「ん?」
「"好きだった"って過去形なわけ?」
「だって前の話だもん(笑」
変にカン違いされても困ると悟った時に、とっさに思いついた過去形だった。
「えー、なんだぁ。」
「なんかそのオチつまんない。」
「…あたしで遊ぶな!!」
ちょっとした嘘。
松田のこといいなぁ、なんて思ったのはほんの最初だけ。
最初にウチの学校にきた時は…ちょっとかっこいいかも、って思った。
性格に幻滅した、と思ってた。
でも本当は、、、その逆。