Maybe.


将とは気が合う場面がいくつもあった。


その日は夜遅くまでメールが続いた。




そしてふと、あたしが夢を聞いたときだった。





『大学生ってことは…将来とって決まってんの?』


『あるよ、……』







…ドキ。


メールを見て思わずへぇ、と声が出た。



真面目なんだ、って。


それが第一印象になった。




具体的な夢まで決まってる彼が、素直にかっこいいと思った。


顔も、性格も、何も分からない。





でもかっこいいって思った。


しいて言えば、会ったことのない一目惚れ?






…こういう真面目な人と結婚できたら幸せかも。


結婚なんて考えたこともない15歳の頭が、勝手にそう思った。





『そういう将みたいな頑張ってる人ってかっこいいよね。』


『支えてあげたいなぁって思うよ。』




自然とそう、送っていた。




他人から見たら、すごい積極的。


彼氏になって下さいって、言ってるようなものだった。



< 20 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop