Maybe.
でも自分の中で、どこか逃げたかったから。
絶対に振り向いてくれない先生の存在が苦しかったから。
先生のこと、これで吹っ切れたら楽になれるなら…。
"このまま、将にとびついてしまえ"
そう、思ってしまった。
先生となんて、マンガで見るほど簡単じゃない。
だったら、こんな絶好の機会はない。
将なら、先生のことなんて考えるスキもないくらいに好きになれる。
そんな確証のない自信があった。
"このまま、将にとびついてみよう"
そうして、こう決心したのだった。
『里香がよければ、付き合ってみない?』
『うん^^いいよ。』
待ちに待った将の言葉に、二つ返事で返した。
『じゃあ、俺ら近いうち会おうよ。』
『いつ?』
『明後日の午後とかは?』
『いいよ。』
『決まりだな。』