Maybe.
そしてついに、最終日を明日に控えた。
誰かに打ち明けようと思っていた。
でも結局、嘘をついてからここまで…何もできずにいた。
今晩こそは…と、覚悟を決めていた。
「あたしもう疲れたわぁ…。」
「ウチもー。今日はもう寝るね。」
「マジで!?おやすみー…」
さすがに修学旅行3日目は、みんな疲れきっていた。
そんな中で起きる気満々だったのは、やっぱり愛と加奈と3人だった。
「ぁ…のさ、」
自分では話を切り出したつもりだった。
でも2人には、ちっとも聞こえていなかった。
「うわぁ~、明日帰るのかぁ…。」
何も気付かずに、愛は話し始めてしまった。
「だねぇー。もうちょっといたいかも。」
「え!?加奈ヘンだよ。それはナイ。」
「うっそぉ。楽しいじゃん。ねぇ里香?」
「えっ、うん…。あたしも…帰りたくないかな。」
いきなりのフリに、少し遅れた。
言い出さなきゃって思ってたら、それで頭がいっぱいになっていた。