Maybe.




そしてついに、最終日を明日に控えた。

誰かに打ち明けようと思っていた。


でも結局、嘘をついてからここまで…何もできずにいた。



今晩こそは…と、覚悟を決めていた。






「あたしもう疲れたわぁ…。」

「ウチもー。今日はもう寝るね。」

「マジで!?おやすみー…」




さすがに修学旅行3日目は、みんな疲れきっていた。


そんな中で起きる気満々だったのは、やっぱり愛と加奈と3人だった。






「ぁ…のさ、」





自分では話を切り出したつもりだった。


でも2人には、ちっとも聞こえていなかった。








「うわぁ~、明日帰るのかぁ…。」





何も気付かずに、愛は話し始めてしまった。





「だねぇー。もうちょっといたいかも。」

「え!?加奈ヘンだよ。それはナイ。」

「うっそぉ。楽しいじゃん。ねぇ里香?」



「えっ、うん…。あたしも…帰りたくないかな。」






いきなりのフリに、少し遅れた。


言い出さなきゃって思ってたら、それで頭がいっぱいになっていた。





< 6 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop