Maybe.


「2人ともバカじゃん?」

「なんでよー。楽しいじゃん、ねぇ♪」



「…ちょっと里香ぁー?」


「…あっ、うん!!そ…だね。」





同じようなフリにまたも遅れてしまった。

人一倍カンの鋭い加奈はさすがに気付いた。



「ねぇ里香。なんかあった?」

「何なに!?里香なんか隠してんの?」





愛は、全然分かってなかったみたいだけど…

……まぁ、いいか。





「実は…さ。」




今、言わなきゃ損することが目に見えていた。

全部言う、心の準備はできていた。





最初は、本当に嘘で。

でもこの3日間でそれが全部くつがえった。



できるなら、気付きたくなかった。

きっと、辛い思いをすると思うし。


だからたぶん、中2の時点では認めたくなかった。



これからもそのまま…過ぎていくはずだった。

でも少しだけ…うっすらと残ってしまっていた。





『松田先生が好き』


…っていう、そんな事実が。




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