ぴーす
「明日から、大変だと思うけど」
中野の言う通りだ。
それに、余計芽亜莉を教室に行きにくくしてしまったかもしれない。
あたしは棒立ちして、力なく両腕をブラーンとさせた。
「これからどうするつもり? 単独行動すんの?」
ため息をつくように言う中野は、ブルブルと身震いしている。
「そんな、中野じゃないんだから。……このままでいるよ、あたしは。普通に友達とも話すし」
あたしは吹っ切れたように淡々と話す。
心のモヤモヤがスッキリととれて、清々しい。
「だってpeaceはpieceじゃつくれないもん! peaceはpiecesでつくるんだよ」
ニカッとした笑顔で中野を見る。
もしかしたら中野に笑った顔を見せたのは初めてかもしれない。
あたしは一度でも見たことあるのに。
中野はあたしの言った意味がわかったのか、ふんわりと笑った。