ぴーす
みっちゃんの一言で、皆で話し始める。

あたしのクラスは女子全員仲が良いんだ。


「芽亜莉も相変わらずドジだよねぇ」


そう言い出したのは、真由(マユ)ちゃん。
明るいけど、この口調があたしは苦手だった。


皆笑って、さっきのあたし達のことを話し始める。


「桃花は声の大きさ控えなさーい」


「はーい」


「縄跳びどーすんの?」


「モチ教室取りに行くっしょ」


「8時だよ?」


「全員、集合ー♪って、なんでドリフやねん!!」


あたしは片手を上げた後、みっちゃんにノリツッコミ。
大爆笑を獲得した。


あたしはどこからも飛び交ってくる言葉を毎回毎回返しながら、ジャージを着て整えた。


「みっちゃん、髪大丈夫かな?」


ジャージを着て、乱れた髪を見せる。


「あ、大丈夫大丈夫。今日も完璧ですよっ!」


みっちゃんはそう言いながらも、あたしの後ろ髪をせっせと直す。

こんなお母さんみたいな皆が、あたしは大好きだった。




――大好き、だったんだ。


あの言葉までは―――








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