ぴーす
目の前が滲んでくる。
ただ俯いて下り坂を歩くと、一歩一歩が大きくなった。
ポンッ
その音同時に現れたのは、黄色いテニスボール。
隣のテニスコートから飛んできたのか、坂をころころとスムーズに下ってく。
「あ、待って待って」
あたしは慌ててボールを追うと、ちょうど下りきったところで止まってくれた。
しゃがんで邪魔なマフラーをカバンの中にしまうと、ボールを手に取った。
もとの位置まで戻ると、テニスコートにはたくさんのテニスボールが転がっていた。
「ごめぇーん! 桃花ちゃん、それ投げて!」
そう言って、次にあたしの前に現れたのはテニスラケットを持った真由ちゃんだった。
ただ俯いて下り坂を歩くと、一歩一歩が大きくなった。
ポンッ
その音同時に現れたのは、黄色いテニスボール。
隣のテニスコートから飛んできたのか、坂をころころとスムーズに下ってく。
「あ、待って待って」
あたしは慌ててボールを追うと、ちょうど下りきったところで止まってくれた。
しゃがんで邪魔なマフラーをカバンの中にしまうと、ボールを手に取った。
もとの位置まで戻ると、テニスコートにはたくさんのテニスボールが転がっていた。
「ごめぇーん! 桃花ちゃん、それ投げて!」
そう言って、次にあたしの前に現れたのはテニスラケットを持った真由ちゃんだった。