ぴーす
恐る恐る音のした方向、テニスコートを見た。
――真由ちゃんが、ものすごく怖い顔でフェンスを掴んでいた。
背筋がゾクッとして、目が離せなくなる。
真由ちゃんはしゃがんであたしを見るけど、まだ真由ちゃんのが高くてあたしを見下げている。
「桃花ちゃん……今日は上出来だったよぉ?」
真由ちゃんがそう言って笑った瞬間、あたしの後ろからゆるい風が吹いた。
真由ちゃんはあたしが芽亜莉に手を振り返そうとしたから怒ってるんだ。
足がガタガタ震えて、思わず後ずさる。
あたしは何も言い出すことができなくて、ただただ立っていた。
真由ちゃんはその様子にも笑顔を浮かべて手をチョキにする。
……ピース?
真由ちゃんの手に立っている2本の指は、またフェンスを掴んで去って行った。
――真由ちゃんが、ものすごく怖い顔でフェンスを掴んでいた。
背筋がゾクッとして、目が離せなくなる。
真由ちゃんはしゃがんであたしを見るけど、まだ真由ちゃんのが高くてあたしを見下げている。
「桃花ちゃん……今日は上出来だったよぉ?」
真由ちゃんがそう言って笑った瞬間、あたしの後ろからゆるい風が吹いた。
真由ちゃんはあたしが芽亜莉に手を振り返そうとしたから怒ってるんだ。
足がガタガタ震えて、思わず後ずさる。
あたしは何も言い出すことができなくて、ただただ立っていた。
真由ちゃんはその様子にも笑顔を浮かべて手をチョキにする。
……ピース?
真由ちゃんの手に立っている2本の指は、またフェンスを掴んで去って行った。