ぴーす
「あ、開いた! 桃花ダッシュ!!」
「え!? あ、うん!」
みっちゃんの声を合図に、あたしはすっからかんになった教室に入っていった。
軽い軽いカバンを腕から外すと、マフラーと一緒に机に置いた。
カバンから少ない用具を次々に机の中へ入れると、カバンとマフラーをすぐ後ろにある自分用のロッカーに押し込んだ。
ふと距離の遠い黒板に目を移す。
――げ。
「桃花、黒板見た!? マジ最悪!」
横に来たみっちゃんが怒ってるのは、あたしが嫌な顔をする理由と同じだ。
<教室に来た人は用具を片付けたら体育館へ!>
いかにも担任の筆跡で、大々的に書いてある。
体育館に行けってことは……絶対的に終業式の準備しろってことじゃん!
あたしのクラスの担任は何かと式があると、自分のクラスに準備をさせる。
せっかく今年最後の学校なのに、朝からこれじゃつまんない。
「え!? あ、うん!」
みっちゃんの声を合図に、あたしはすっからかんになった教室に入っていった。
軽い軽いカバンを腕から外すと、マフラーと一緒に机に置いた。
カバンから少ない用具を次々に机の中へ入れると、カバンとマフラーをすぐ後ろにある自分用のロッカーに押し込んだ。
ふと距離の遠い黒板に目を移す。
――げ。
「桃花、黒板見た!? マジ最悪!」
横に来たみっちゃんが怒ってるのは、あたしが嫌な顔をする理由と同じだ。
<教室に来た人は用具を片付けたら体育館へ!>
いかにも担任の筆跡で、大々的に書いてある。
体育館に行けってことは……絶対的に終業式の準備しろってことじゃん!
あたしのクラスの担任は何かと式があると、自分のクラスに準備をさせる。
せっかく今年最後の学校なのに、朝からこれじゃつまんない。