ぴーす
「それって、いじめのこと聞きたいだけじゃんね」


芽亜莉の言葉に、あたしは思いきり頷いた。
そんなまどろっこしいことしないで、しっかりいじめあんのか聞けばいいのに。
あ、みんなNOって答えるだけなんだっけ。



つか、いじめなんてありませんからー!!



あたしは心の中で叫んだ。


中1の冬。
まだ認識が甘かったのかもしれない。
周りに“いじめ”なんてない。
そう確信していた。



だけど、あとになってみて初めて気づくんだ。



すぐに加害者になってしまうんだって――。







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