ぴーす
バタンッ



久々の学校の駐車場で、車から降りる。
コンクリートの上には桜の花びら。
同級生や先輩、初めてできた後輩達が、車で来たあたしを不思議そうに見る。

まるで転校生みたいに。


「じゃあ私は職員室行ってくるからね」


「うん、わかった」


軽く返事をすると、新しい教室へ向かう。


すごい緊張する。
もし友達出来なかったらどうしよう。


あたしはまだクラスしか教えてもらってなくて、誰がいるのかは知らない。

朝練をやってる野球部の男らしい掛け声を聞きながら、変わってない下駄箱で靴を脱いだ。


皆より使われてない上靴を履きながら、あの日以来嫌いになった階段を上った。




ガラッ



教室に入ると、皆こっちを見る。

あまり知らない子達がいる。

まだ皆部活中だからあまりいないけど、戻ってきたらほとんど知らない子達なんじゃないかな。










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