親友ごっこ
次の日、花蓮と南は朝練に行った。

いつもなら花蓮たちが来るとパタパタ

走ってくるはずの杏里が今日ばかりは

来なかった...。

花蓮は、どうしたんだろう?ぐらいにしか

思っていなかった。

けれど、花蓮の選んだ答えが杏里の事を

傷つけていたなんて知るよしもなかった。

朝練は20分くらいしか出来ないので

来てもすぐ教室に戻るのだ。

教室に行くと杏里が花蓮の所に来た!!

「おはよう杏里♪今日どうしたの??」

「おはよう花蓮 どうしたって何が?」

「えッ??今日花蓮たちの所に来てくれ

なかったからさ★」

「だってさ2人とも杏里に嘘ついてるよね?」

「えッ??何のこと!?」

「はッ…しらっばくれんなよ。」

今までに聞いた事もないくらいの杏里の低い

声を聞いてしまった。

花蓮の心の奥で南の事だな。という確信は

あった...。でもあえて言えなかった。

「何のこと!??」

「知ってるんでしょ。南が塚田を好きな事」

「何で杏里が知ってるの??」

「南の事ぐらい分かるから...小学校からの

付き合いだし。」

「うん...南、塚田の事好きだって…」

「そっか。。。やっぱり始まったか」

「えッ何が??」

「南は小学生のときから杏里の好きな人

ばっかり取るの」

「そうだったの??」

「ま-もう慣れたけどね((藁」

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