海に届いた手紙
お母さんの記憶がなくなった後も

私は、傍にいた。

「こんにちわ」

「奈美!…ごめん。」

「あっ…もう気にしないで?」

「いや……」

「ちょっといいかな?」

私は、病室を出て結衣と2人で話した。

「この間は、本当にゴメンね。
私、どうかしてた。まぢ、ごめん!」

「ううん。いいよ。」

「で…お母さんどうなの?」

「まあ…記憶がなくって…」

「えっ…」

結衣…驚いたよね?

昔から一緒にいた人が

いきなり「記憶をなくした」だもん。

驚くよ。

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