海に届いた手紙
「お母さん。ご飯、食べて。」

「やめて!年寄り扱いしないでっ!!」

そう言って、スプーンを投げた。

「いっつもこうなの……」

「そーなんだ……」

結衣の顔も引きつっていた。

「お母さん…食べてよ。
暴れちゃダメだって!」

「あなた誰なの!勝手に人の部屋に入って!」

…お母さん。

いくら病気のせいとは言え……

疲れたよ。

傷つくよ。

早く、治ってよ。


< 133 / 170 >

この作品をシェア

pagetop