海に届いた手紙
夜になり

怪しい雰囲気の場所に着いた。

誰かが座っている。

本当の顔が分からないほど、

化粧をしている男と女。

地べたに座り込んでいる。

明らかに私と同じぐらいの人もいる。

その子は、普通にそこで笑って、タバコを吸っていた。

頭の悪そうな顔……

でも、楽しそうだった。

ちゃんと自分を持って生きている気がした。

今までの私は、人に嫌われないように…嫌われないようにって

媚売ってきたから……

「あっれ~見ない顔じゃん!」

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