海に届いた手紙
私は、

こぼれ落ちる涙をこらえて言った。

「そうですけど…あなたは?」

「達哉くんとお付き合いさせていただいている、上原奈美と申します。」

「奈美さん…?達哉は?」

「達哉君は、今…救急治療室に。」

「達哉は?達哉は、どうしてあんなことに?」

お母さんは、興奮していた。

私も、涙が出てしまった。

「泣いてたら分からないでしょ!」

お母さんに怒られた。

「す…すみません。海で波にのまれてしまって…」

「あなたのせいなの!?」

…私のせい?

「あの子は…そんな馬鹿じゃないわ!

あなたが、そそのかしたんでしょ?」

……私のせいなの?

「おい!奈美さんのせいじゃないよ。」

お父さんのフォローも全部痛い。

私のせいだと言われている気がして……
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