海に届いた手紙
離れる
「奈美…」

「何?」

「わりぃ…俺さお前と一緒にいれねーわ…」

「え?」

奈美は、すごい驚いた顔をしていた。

「俺さ…池谷いんじゃん?」

「結衣…?」

奈美の声がどんどん小さくなっていった。

「そいつのこと、好きになっちゃったんだよね…」

なるわけがない。

奈美が1番好きだ。

でも……

もう一緒にいれない。

離れるしかないんだ。
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