*CrimsonDoll【さみ短】
少女は2度人を殺したナイフを手に取った。
「(”これは血を流させることのできる道具・・・・ご主人様を傷付けた・・・殺した・・・・”)」
電灯にかざしてみると、ナイフはまだまだ切り足りないとでも言うかのように光っている。
「(”ならばご主人様を助ける道具になりなさい・・・・!”)」
少女は右手首にナイフを向け、そして切り付けた。
主人の様な冷たさが自身の内部にも刹那しみこんだ。だが、同時に大量の血が流れ落ちようとする。
苦しみは、襲ってこない。
痛みなど、ない。
少女はナイフを捨てて、空いた左手で無駄に流れる血を受け止めた。
青年のすっかり血が固まってドス黒くなった腹部の上にそれをかざす。
「”私なら・・・もう一度作れるのですよ・・・。例え奪われても・・・最後に幸せになれるのはご主人様・・・・あなただけ・・・。”」
左手が受け皿の役割を終えたと同時、
青年の傷口に当たった血は何故か青年に吸い込まれた。
「(”これは血を流させることのできる道具・・・・ご主人様を傷付けた・・・殺した・・・・”)」
電灯にかざしてみると、ナイフはまだまだ切り足りないとでも言うかのように光っている。
「(”ならばご主人様を助ける道具になりなさい・・・・!”)」
少女は右手首にナイフを向け、そして切り付けた。
主人の様な冷たさが自身の内部にも刹那しみこんだ。だが、同時に大量の血が流れ落ちようとする。
苦しみは、襲ってこない。
痛みなど、ない。
少女はナイフを捨てて、空いた左手で無駄に流れる血を受け止めた。
青年のすっかり血が固まってドス黒くなった腹部の上にそれをかざす。
「”私なら・・・もう一度作れるのですよ・・・。例え奪われても・・・最後に幸せになれるのはご主人様・・・・あなただけ・・・。”」
左手が受け皿の役割を終えたと同時、
青年の傷口に当たった血は何故か青年に吸い込まれた。