[企]クリスマスイヴの日に。
俺がもう明衣と恋を蘇りたくないのは
もしかしたらそのせいでもあるのかもしれない。
心奥深くの糸が反対しているからだ。
「も~ムカつくっーーーーー!!!」
明衣の大きな声で我に返った。
「………なにしてんの?」
「あっじゅーうーごー
聞いてよッ!!!このお人形さっきから惜しい所で落ちてとれないのッッ!!!」
明衣のほうへと視線をうつすと
明衣はゲームセンターのUFOキヤッチャ-に苦戦していた。
「俺やっていい?」
俺は財布の中から100円を取り出した。
「そう簡単にとれないよ?」
明衣はバカにしたような言いかたで覗きこんできた。