[企]クリスマスイヴの日に。
「…………め………い?」
「ッ……うっ…………」
「何泣いてんだよ…」
俺が泣かしたのか……?
もしそうだったら罪悪感を感じる…。
「うっさい!」
「んだよ…こっちは心配してんのに」
「心配……………?」
「?」
「本当に心配してる?」
明衣は長い髪をかきわけながら言った。
明衣の顔は涙でくしゃくしゃになっていた。
「うん」
「本当の本当に?」
「うん本当に。」
「バカ………心配しないでよ。
もう私は充悟の彼女じゃないのにね。」
明衣はふるふると震えていた。
それにつれ、声も。
「…………好き………………。」