僕たちは回り続ける
3
休み時間に義則をつれてそっと教室を抜け出した。行先は保健室。梓は義則と一緒にベッドに座った。教室のあの空気から逃げてきたとも言う。
「土曜予定……ある? 無いならメールどおり、お願いしたいんだけど」
「ううん、ないない」
「駿も来るよね」
義則を監視しなきゃいけない2のだから仕方がない。と、なると。
「理生もね」
「もちろん静香さんも」
結局は5人。デートどころか団体さん。駿にも話したいこともある。静香は……特に変わったこともないので良いだろう。
「僕、サンドウィッチ作ってく」
「できるんですか?」
「初めてだよ。でも、はさむだけだから……うまくいくと思う」
あれはあれで意外と難しい。力を入れすぎるとつぶれるし、具が多くても少なくても困る。