in Love with You (Short story)
久々の朝食。

トーストを半分だけ食べて、オレンジジュースを一口だけ飲んだ。


「いってきます」


私の小さな声とは正反対に、


「いってらっしゃい」


お母さんと妹の大きな声。




玄関を出ると、健太が居た。



「おはよ。」


健太も嬉しそうに言ってきた。


なんだか、自分が今まで悪いことをしてきた様な気になった。


「健太いつも自転車だったっけ?」


「ううん。今日は特別。乗れよ。」


「え?嫌だよ。私重いし。」


「見れば分かる。でも平気だから。」


ちょっと・・・・。今のはひどくないですか??


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