in Love with You (Short story)
健太の部屋は、私の古い記憶とはだいぶ違っていて、私の部屋よりも全然整っていた。



「ジュース持ってくるから。」


健太の部屋を見回す。


机の上に置かれたノートパソコン。


私の家のより全然新しい。いいなぁ。


そして、ベッドの下を覗き込む私。


「エロ本なんて無いから」


ビックリして頭を上げると、思いっきりベッドの縁に頭をぶつけてしまった。



「いったぁーーーーーーーい」



本気で痛かった。


血が出るかと思った。



「そんな単純なとこに隠さねーよ」

って言って、ジュースを置いた健太が、私の頭を撫でた。
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